2021年3月11日木曜日

 あれから10年


東日本大震災から10年が経ちました

当時7歳だった長男はもう17歳です

 長男は1月から土日もずっと絵を描いていました

この絵には締め切りがあると言って毎日少しずつ描いて

完成を3月11日にしたいと思っていることを教えてくれました

今日は息子がインスタグラムで綴った文章をそのまま紹介します



DD51形ディーゼル機関車1188号機


東日本大震災発生後、

何とか避難できた住民達を苦しめたのは

地方の動力源とも言えるガソリンの枯渇でした。

周辺の設備は損害を被り、

他の震災では重要視されることが少なかった

燃料輸送が最優先課題として挙げられました。

その時、集めることができた数少ない機関車の中には、

廃車が決まっていた車輌もありました。

その車輌の1輌が、この絵で描いた

DD51形1188号機でした。

この車両はもう1輌の機関車とペアを組み、

大量の燃料を輸送しました。

その車輌は無事使命を果たし、

現在はその輸送に携わった8輌全てが廃車されました。

しかし、このことは、決して忘れられることはなく、

語り継がれています。

この絵はその時に撮られた写真を元に描かせて頂きました。

あれから10年、長いような短いような。

地震発生当時は何が起きているのかわからなかった。

でも、今になってあの時の恐怖と悲しみを感じている。

意識して覚えているわけじゃない、自然と記憶にある。

だからこれからも忘れずに生きていこうと思う。

被災された全ての命に、合掌。

B3白象画学紙 コピック 透明水彩 色鉛筆にて着彩。

2021.1.23開始 2021.2.26完成